結局、海棠に話をする機会がないまま冬休みを迎え、年が明けた。会社も始まり、オレは未だに話が聞けずにいる。

 なにしろ、きっかけが掴めない。

 海棠に何も変わった様子がないことから察するに、あいつはオレに会ったことを彼女に話してはいないのだろう。

 彼女が聞いていないことをオレの口から話すのは、まるで告げ口のようではないか。

 あいつは何者なんだ。おまえとどういう関係なんだ。

 そう言って、彼女を問いつめる権利がオレにはないのだから。



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