元ヤンくんに危険な恋を…
第1章

自己紹介


私は上杉 桜華。

先月で17歳になったばっかで、
高校は1年で退学。
今は知り合いが経営してる
焼肉屋で働かせてもらってるの。

私は高校に入ってから
まともに学校に行ってない。
毎日遅刻かバックレか
心友の真巳と一緒にいるかの
遊び狂う生活だった。

私と真巳は小1からの仲。
これだけ長く居れば家族同然。
幼い頃から今まで嬉し時も辛い時も
悪さする時もずっと私の隣には
真巳がいた。

私の家庭は母子家庭。
小さいながらも
辛い経験をしてきた私を
支えてくれてた真巳は
母親よりも私のことを
わかってる気がする…。

高1になった私達は
お互い別々の高校だったけど、
毎日一緒にいた。

丁度一週間前、他元の先輩から
久々に私に連絡があった。

「もしも〜し 司くん久々!」
「久しぶり!元気だったか?
ちょっと話したいことがあってさぁ」
「桜華は元気だよ〜☆
話したいことって??」
「俺、族のトップになってさ!
メンバーは今のとこ多くはないけど
これから増やすつもり!
来週走るから良かったら来ない?」

私は興味を持ち行く!と
即答しようと思ったが、
決して安全とは言えない暴走。
少し不安をもったが行きたい
気持ちに負けてしまい…

「…」
「ん?あれ?もしも〜し!?」
「あっ!!ゴメンゴメン!
来週ね!行く行く〜♪」

なんて返事をしてしまった…
この事をきっかけに私と真巳の
生活がさらに荒れるようになった。


「おう!じゃ、また連絡すんな!」
「了解〜!ばいばーい」

なんて軽く返事をし
電話を切った後すぐに真巳に
来週のことを話した。

私達はバイクが好きだから
もちろん真巳もアッサリ賛成。


そして数日後…
私と真巳は司くん達の地元の駅まで
電車で行きみんなが来るのを待っていた。

すると、何台ものバイクの音が聞こえて
その音がだんだん私達の方へと
近づいてくる。
なんて思っていたらあっという間に
目の前は何台ものバイクに覆われた。
司くんを探していると真ん中の方で司くんが
「お巡り来ちゃうから早く乗って!!」
と言われたので慌てた私達は
どれに乗れば良いの?と迷っていると
丁度私の目の前にバイクが止まっている。
急がなきゃ!とゆう思いから
そのバイクに跨っている男に
「乗せて!!」
と私は言って男の返事も聞かずに
無理やり乗ってしまった。
真巳もやはり同じ行動を取ってたらしく
すでにバイクの後ろに乗っている。

司くんが走り出すと、それを合図に
どんどんバイクが走り出した。
やっぱりバイクは楽し〜なんて
思っていながらも今の季節は真冬。
一応防寒対策はしてきたものの
それでもバイクに乗れば寒さは凌げない。
結構な道のりを走ったバイクは
とても広い公園に止まった。

乗せてくれた男にお礼を言い
真巳のところへ行き、
「寒いね〜」なんて会話を
繰り返しながら2人で話していた。


この日をきっかけに走りがある時は
司くんから連絡がきて私達は
その度に走りに参加するようになった。
多い時だと週の半分以上は走っている。
この走りのおかげで私達以外は全員男だけど
みんなと打ち解けることができ、
先輩 タメ 後輩 とたくさんの人と
知り合うことができた。

今となってはそれが良かったのか
悪いのかさえわからないけどね…。

この人達とつるむようになり
たくさん悪さをするようになった。

何回警察にお世話になったことだか…

そんなこんなで半年が経ち
だんだん私達はこの自分達がやってる
行動はなんなんだろ〜と思い始めた、
くだらなく思えてきた。

そのきっかけはもっと今よりも
楽しいことを知ってしまったから。
それは嵐くんのおかげ…かな。

嵐くんは27歳。
元暴走族のメンバーだったとか。
嵐くんは今でも暴走族使用のバイクに乗り
仲間達とツーリングをしてるらしい。

私と真巳は嵐くんと遊ぶようになってから
嵐くんの先輩達とも遊ぶようになり
昼夜、週に3回くらいバイクに
乗せてもらっていたの。

そこで知り合った智也くん。
智也くんは嵐くんの2つ上の先輩。
もちろんこの人も元暴走族メンバー。

私は智也くんの後ろにいつも
乗せてもらっていて、
まだ2回目の時に智也くんに告られた。
私はこの時まだ16歳で、バイクに乗れるなら…
とかそんな軽い気持ちで付き合ってしまった。
でも、智也くんと付き合ってから
家に帰ることも少なくなり
帰る時はお風呂と着替えに帰るようなものだった。
そんな私の行動についにお母さんの怒りがピークに…
私はものすごく怒られて、自分でも考え直して
智也くんと別れることにしたの。
その後はバイクに乗ることもなくなり
司くんや嵐くん達との絡みもなくなった。
この頃私は17歳の誕生日を1ヶ月前に迎え
5個上の先輩、愛花ちゃんと遊ぶようになった。
愛花ちゃんは嵐くんの友達で
走りに行ってる時に知り合った。
愛花ちゃんは私のお姉ちゃん的存在で
とても可愛いがってくれてた。
海沿いドライブはもはや私と愛花ちゃんの定番になってたの。
暇さえあれば夜はドライブしながらガールズトークで
朝帰りすることも多かった。
まさかこの海沿いドライブがきっかけで
あの人と出逢うとは思いもしなかったなぁ〜…

私はチャラかった時期もあった。
酷い時はいろんな男とっかえひっかえにして
自分が飽きたら別れたり…そんな酷いことを
平気でやっていた。
独りでいるのが嫌いな私は
遊んでる時間、誰かと居る時間に
とても救われていた。
自分の寂しさを紛らわせてくれる男。
うまいこと言って誘う男。
会ったその日に好きだと言う男。
自分がやってることもすごく悪いことだけど、
この男達に嫌気がさしていた。

< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop