涙と私
わたし


ただ、考えてた。

部屋の隅に縮こまって、見えるのは自分の影がうつった白い壁紙。

ひとつ、指で触れてみる。
ひとつ、また、もっと。

こうしていないと、存在がわからなくなるからだ。

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