天使ラビィの不思議な珠

4.


~*~*~*~


カピィがやってきたのは、珠を落としたあの池です。


「見つけなきゃ。ラビィがおかしくなっちゃう」


カピィはゆっくり池に入りました。水は冷たくて、すぐに足や指が痛くなります。


「無理無理無理ー。冷たすぎる!」


カピィはあっさりと弱音を吐きます。
これじゃ冷たすぎて、探すこともできなさそうです。

だけど、頭の中から、いつもにこにこだったラビィが消えません。


「ラビィ……」


優しくて、いつも笑顔で。
みんなが嫌がるお願いも、ちゃんと神様の元まで届けるラビィ。
だから神様はラビィにあの珠をくれたのかもしれません。

あれはきっと、ラビィの苦しい心を助ける働きをしていたのでしょう。


「そうだよ。そういえば」


ラビィが嫌なお願いを受け取るときは、深い青色で。
ラビィが本当に嬉しそうに笑うときは、ピンクのキラキラした色だった。


「あれは ラビィの気持ちの色だったのかもしれない」

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