それからというもの、ユキさんは時々、僕に会いに来るようになった。



お互い歳が近いこともあり、すぐに打ち解けた。


ある夜、僕は、思いきってユキさんに告げた。



「4月から、僕は街の小学校に勤めることになります…。良ければ…僕の彼女になってくれませんか?」



すると、ユキさんから意外な返事があった。



「それならば…4月から私の家に住みませんか?そのほうが、通勤も楽になるでしょうし…」



「で…でも…」



ユキさんは、戸惑う僕にそっと口づけると、手を握った。



「私は…真一郎さんが好きです…」



ユキさんの手は、とても冷たかった。僕は、その手を温めるようにして、強く握った。