「え、ここ…」


連れてこられたのは、とあるマンション。

「俺んち」

部屋にはいると、目の前にはそこそこの広さの黒い家具で家具で統一されたリビング。壁側にベッド。グレーのリネン。広めの1LDKかな。

「部屋、綺麗にしてるんだね」
「物があんまり無いからな」

上條が冷蔵庫から缶ビールを手渡す。
上條の手にも缶ビール。

ちょっと待て。

「ビール飲むの?私帰りはタクシー?」
この辺良くわからないのに…

「そんな訳ないだろ」

ビールを片手に私の腰に手を回す。

「今日は帰さない」

「でも……私、もう」

「彼女なんていないよ」

えっ。

「でも、高校の時の隣のクラスの……」
「あいつとんでもねえよ。一年くらい前に仕事先で偶然会ってさ。メシ連れてけってしつこいから何回かメシは行った。んで付き合ってくれって言われたから断ったら、そっから軽くストーカーみたいになった」

「げっ!」
まさかの真相に素で驚く。

「会社の取引先の社員だからほっといたんだけど、気が付いたら何故か付き合ってる事になってた」

「……」

上條がビールをグビグビ飲む。
つられて私もビールを口につける。

「流石に他の同級生にまで喋ってるとは思わなかったが。人の噂ってスゲーな」

「今、その人は……」

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