「玲奈、久しぶり」

三ヶ月程前の同級会で会った真紀子に会社帰り町で偶然再会した。
その流れでお茶することになった。

「同級会以来だね」
カフェで珈琲を飲みながら真紀子を見る。真紀子はアパレル勤務。なのでとてもお洒落だ。

「玲奈綺麗になったよね~。昔から綺麗な顔はしてたけど、大人になると色気が違うよ」

「何いってんの。そーゆー真紀子の方が綺麗だしお洒落だよ。私なんか制服あるから、私服は適当だよ。地味だし」

お互いに誉めあって、笑う。女子っていつもこんな感じ。

「同級会楽しかったよね、久しぶりで。結構皆変わってなかったし……あ、でも上條は変わってたな、良い男になってた」

上條、というワードに反応してしまう。
あれから上條との逢瀬は週に2、3度のペースで続いていたからだ。暇さえあれば上條から中身の無いメールも来るし。

「そうだね、昔はひょろっとしてたし、大人しかったよね」

「今でもあんまり喋る方じゃ無かったけどね。でもあいつモテるらしいよ。同級会でチラッと話聞いたんだけど、高校生の時隣のクラスだったかわいい子と再会して付き合ってるみたい」

どくん。と心臓が大きく音をたてた。
それからの真紀子の話が頭に入らなくなった。

彼女、いるのか。

だから好き、とか付き合おう、とか言わないんだな。なんて妙に納得する自分も居たりして。

真紀子との話が何だったのか思い出せない位、ショックを受けてる自分にショックだった。

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