セカンドデビュー【完】
第1章 デビューのはずが!?
「倖太! 次の撮影まで、時間ある?」
「2時間半待ちだけど、その間に取材あるから着替えて。弁当は撮影の合間に食べればいいから」

ここはテレビ局の一室。

歌手のオーディションに合格したはずなのに、オレ、橘倖太の今の仕事はアイドルのマネージャー。


……おかしい。
こんなはずじゃなかったのに!!



琴音さん、着替えてくださーい、とスタッフが呼ぶ声がする。

「琴音、急いで。プリン買ってきてやるから」
「わかった。10分で帰ってきてね」

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