君の生きた証~love in war~

ロルフside ~愛すべき人と愛する人~

その朝は、らしくないくらい早めに登校し、クラスメイトのエレノアとイチャついていた。

華やかな女子生徒を象徴するような太めのリボンに指を絡ませ、距離感をゼロにしていく。




俺が指を動かすたびに、エレノアがくすぐったげに笑う。

赤みがかった金色の髪が揺れて、可愛らしい。




「やぁだ、ロルフったら」

「いいだろ?」

「もぉ、パトリシアが可哀想よ」

「エレノアにだって、マイケルがいるだろ?」



俺と同じバスケ部のマイケルと交際中のエレノアだが、同郷ということもあってそれなりに親しくしている。



エレノアの白いあごに手を触れ、単なる級友では許されないであろう口づけを交わそうとしたとき・・・








激しい衝撃音で、身体がふらついた。





甘ったれた空気が吹っ飛ぶ。






「やだ、何・・・!?」


しがみついてくるエレノアを支えながら、校舎の窓から外を見る。




「・・・何だ、あれ」
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