今日、君が結婚します
the climax of a story〜衝撃〜
「すまない、別れてほしい・・・」



大和くんと気持ちが通じ合った金曜日。


私は月曜日川島さんに別れを告げようと思っていた。


でも、なぜか私の目の前で頭を下げているのは川島さんで別れ話を持ちかけてきたのも川島さんだった。



仕事終わり、話したいことがあると言われたので私はまた人目を考えてあの喫茶店を選んだ。


目の前には店員さんが運んできてくれた川島さんのコーヒーがユラユラとカップの中で揺れている。



「・・・君がいながらも他の女性に気持ちが移ってしまったんだ。本当にすまない。彼女には付き合っている彼氏がいるんだが、その・・・暴力を振るう男らしく相談に乗っているうちに彼女のことを守ってやりたいと思ったんだ」




そう、頭を下げる彼に逆に申し訳ないと思ってしまう。


私がむしろ頭を下げなくてはいけないと思っていたのに拍子抜けした。
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