「─おはよう…。」




「ん、はよ。」




本を片手にコーヒーを飲んでいる雅人と目が合う。



うわ…似合いすぎでしょ…




「寝れたか?」




「う…うん」




「そうか。ならよかった。」



安心したような顔をしてから本に目を戻してしまった。



これ…私はどうすればいいの…?



本に入ってしまってなんとなく声かけちゃいけない雰囲気だし…




──そんな事を考えながら茫然と立ち尽くしていると玄関から誰か入ってくる音がした。





「─おはようございます。」




「………失礼します。」



今日も白いスーツの拓也と相変わらず無表情の朝日奈さん。




雅人は”あぁ。”と小さく返しただけで本に目を戻しちゃったし…




慣れている様子の拓也は近くの椅子に腰かけてパソコンをいじりだしたし…。




朝日奈さんは…



というと、上着だけ脱いでキッチンに入って行った。





「朝日奈さん…?」




「………、朝飯は俺が作ってんすよ。」




「いやいやいやっ!私、やりますから!」




「………大丈夫ですよ。」




無表情だけど穏やかな声色。



この人は優しい人なんだな…と思う。




「いやいや…やります。やらせて下さい…」




「………じゃあ、手伝って下さい。」




なんとか朝日奈さんを説得して一緒に作る事になった。





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