──あれから5日が経った。



この5日間は雅人と家で過ごしたので会社には行っていない。




「んじゃ、行くぞ。」



だから今日が初出勤。



差し出された雅人の手を握って車へと向かう。



─この5日間でお互いの事を色々と知ることができた。



距離もだいぶ縮まったから今もこうして手を繋ぐ事に何の抵抗も無い。




でも…雅人は家で私に全く触れない…



これが雅人の優しさなんだ…って割り切ってはいるけど…



何かが違う。



まだ私と雅人の間には一線がある。





「─なんで会社に行くのに和服なのよ…」



私はスーツ。



拓也もいつもの白いスーツ、朝日奈さんだってスーツなのに…



基本、雅人は家の中以外は和服だけど…



まさか会社にも和服なんて…




「俺には和服が似合うんだよ。」



楽しそうにケラケラと笑っている…



確かに似合っているけどさ…




「いやいや…動きづらいでしよ…」




「動きづらいくらいがちょうどいい。」




私の質問に意味深に答えてから妖艶に口角を上げた雅人。





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