*花は彼に恋をする*【完】

しかし、溝は埋まる事なく

私は…ひとりになってしまった。


彩羽や羽奈のようになれなかった。

ゴールイン出来なかった。

彼が好きでも

心から愛するまで至れていなかった。

だから、愛しきって貰えなかった。

この別れは

健全な男性の愛と性欲に

応えられてあげられなかった

天罰なのだろうか…。

彼の…いや

今まで私に付き合ってくれていた

男性達の性欲に

私が拒否せず応えていたら

身体を重ねていれば

私自身も変われたのだろうか…。

身体を大事にしたいけど

あの人を完全に忘れる為には

完全に諦める為には

無理やりにでもそうしなければ

いけなかったのだろうか…。

そうすれば

モヤモヤしたこの想いや

虚しいと感じていた日々も

満たせたのだろうか…。


……今となってはわからない。


…はぁっ。


…どうしてこうも

上手くいかないんだろう…。

この数年間

私は何をしてたんだろう…。



失望感だけが残る私には

この先明るい未来はあるのだろうか。


誰かと幸せな結婚が私にも

出来るのだろうか…。


彩羽や羽奈のように愛する人と…。











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