小咄
夜香花

とある学校の物理学授業

【キャスト】
物理教師:真砂  生徒:深成
・:・☆・:・★・:・☆・:・★・:・☆

「ここにボールがある。これを、ホレ。こっちに投げてみろ」

 ぽい、とテニスボールを深成に投げ、真砂は背の高さぐらいの壁の向こうへ。

「うりゃっ」

 そう苦労することもなく、深成の投げたボールは壁を飛び越えて真砂の元へ。

「今お前は、これを投げ上げるために、運動エネルギーをボールに加える必要があったわけだ」

「そりゃ、投げ上げないと飛ばないじゃん」

「だが量子力学では、そんなことしなくても、これを向こうにやることは可能だ」

 言いながら、真砂が壁に向かって軽く投げたボールは、ぽんと跳ね返って深成に当たる。

「いたっ。出来てないじゃんっ」

 頭を押さえて吠える深成に冷たい視線を投げ、真砂は黒板に向かった。
 チョークで難解な数式を書く。

「空間内において、空間内の各点に働く力が、該当点上のある定まった量から……こう求められるとき、定まった量を、この働く力のポテンシャルという。お前にとって、この壁は、乗り越えることの出来ないポテンシャル障壁となるわけだ」

 チョークで数式の一点をこつこつと叩きながら言う真砂を、深成はじっと見た。

「力を加えないと、ボールはこのポテンシャル障壁を越えられない」

 こんこん、と壁を叩く。

「だが量子力学では、粒子は同時に波としても扱われる。粒子の波動関数が、ポテンシャル障壁の向こうまでしみ出してしまう。波であれば、回折によって向こう側まで届くことが可能というわけだ」

「……全然わからない」

「波動は伝わる間に障害物があってもだな……」

 少し苛々したように、真砂は白衣を翻して壁の向こうに立つ。

「こっち側、つまり幾何学的には到達できない領域に回り込んで到達できるんだ」

「何で?」

「言っただろうが。それが回折だ!」

「何、回折って」

「お前、俺の声が聞こえてるだろう! でも俺は壁のこっち側にいる。これは声が音波だからだ!」

「声は音なんだから、当たり前じゃん」

「阿呆!! 音は音波という波だ! だから粒子を波と見なせる場合、粒子もまた壁を越えられるということだ!!」

「ほおお~、なるほど~~」

 ぱちぱちぱち、と無邪気に手を叩く深成。

「で、何でボールに力を加えなくても、壁を飛び越えられるの?」

「……っっ!!!」

 真砂の手の中で、チョークがぼろぼろと崩れた。

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 ……( ̄∀ ̄;)吐きそう。
 書いてる本人も、さっぱりわかりませぬ。
 いや、唯一理解できた(?)のがこれだけだったのですが。果たしてこれが物理学なのかも定かでありませぬ。
 初めはもっと難解な、ええ、折角なので『シュ○ディ○ガーの猫の方程式』を読み解こうとしていたのですが……ヽ(゜▽、゜)ゞ???さっぱり。
 そのお勉強過程で出てきた物理学用語(?)をどんどん調べていった結果、唯一何となくわかる(ような、わからんような)ものを見つけた、と。

 ちなみにこの真砂は、白衣に眼鏡でもかけてると思ってください。
 あえて『教師』としたのは、この程度、『教授』が教えるレベルなのか高校レベルなのかすらわからんから、という……。

 ああああ頭が痛い~~(T▽T)
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