プロフィール

MEME.
【会員番号】306206
すきなものを、すきなときに。
ただそれだけのために存在してます。

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★★★★★
2018/07/03 20:21
甘いやさしさを持ち寄って

変わってしまったものから目を背けてきた。周りの誰にも言えなかった。そんな自分の中にも、大切なものがあったんだ。それは、あるひとつの声。自分を作り上げてきたもの。心のアンバランスを補っていたものが、ある男との繋がりから変わっていく。 『ブス』『うるせぇ』『ストーカー』 毒を吐いていくクラスメイト。その名も柏場優作。容姿は完璧なはずなのに、信じられないほどの毒舌男。絶対に交わらないと思っていた2人が、あることをきっかけに少しずつ絆を深めていく。 『お前を信じてみたいって思ったから』 ぶっきらぼうな彼が持つ秘密とは?そして、毒を持つ彼の心を溶かしていったものとは?作者の描く甘酸っぱさが絶妙です。野いちごの住人なら、きっと彼の魅力の虜になるはず。 ふたりがやさしさを持ち込む心に染みる物語を、ぜひ御一読ください。 どちらのきみも、変わらない温度で、すきだよ。

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★★★★★
2018/03/25 11:27
運命は、小さな奇跡が集まって。

わたしも、みんなと同じようにキラキラしたいと思っていた。メイクもオシャレも、恋だって。でもそんなのは憧れで終わって、わたしには程遠いものなんだってこと、言い聞かせながら生きてきた。でも、そんなわたしの前に、柊くんが現れてくれたから。みんなが、いてくれたから。わたしは、自分の力で、一歩を踏み出してみようって、思ったんだ。きみの、いる世界に。 自分に自信がない女の子・静音。学年1の人気者・柊。そして突然目の前に現れる鈴香。静音の何気ない毎日を、一瞬で変えていくような出会いが、この物語をつくっていく。それぞれの立場から、色々な角度から、この物語と登場人物の感情を感じて欲しい。大きな運命は、突然起こるものではない。小さい世界が重なって、小さな奇跡が集まってやがてひとつになっていく。恋のカタチだってひとつじゃない。世界には色々なカタチが散りばめられている。一度読んで、是非確かめてみてください。

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★★★★★
2017/11/25 00:59
異常な彼のまっすぐな想い

———この男は少し変わってる。 高校に入った時から、やたらめったら絡んでくる。朝のお迎えは当たり前、その他にも想像を超えたことを次々とやらかして。会話はワンパターン。オチはもう見えてるの。でも、そんな彼のことを好きだと思っているあたしもいるんだ。変なことばっか言うくせに。恐ろしいことも言うくせに。でも、そのひとつひとつがまっすぐで、わたしに近づくことを恐れることはない。そんな彼に、わたしは今日もドキドキさせられる。彼のことが必要だって、思い知らされるんだ。 愛くんと、梁ちゃんの会話ひとつひとつが面白い!確かに異質なヒーローなのかもしれませんが、梁ちゃんへの強い想いが伝わってきてドキドキします。変なこと言っていても、それも全部、愛くんの愛情。愛くんの言葉や行動の真実がこの物語を読み終えた時にきっと伝わるはず。素敵な物語をありがとうございます。 ぜひ御一読を。

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★★★★★
2017/11/05 09:01
きみとの色は何色かな

触れたいのに、触れられない距離にいた。それは、きみに出会った日から変わらないこと。いつだって手の届くところにいるのに、きっと一番そばにいるのに、他の誰よりも近くに行けない。その距離がずっともどかしかった。ずっとずっと触れたいと思っていた。 ——ねぇ、世界のこと、考えないで。今のきみのことがしりたい。きみとの間にある色は、何色だと思う?その答えを、ずっとずっと、聞きたかったんだ。 * さすが苺さんと脱帽の一言でした。ふたりの想いとか、気持ちがグルグルと回って行く葛藤、苦しい気持ち、でもどきどきする気持ち、すべてが詰まっていました。恋ってくるしい。難しい。その気持ちを思い出すことができます。ふたりの気持ちを細やかに表現している作者の文章力に注目してください。大好きな作品に出会えました。いつもステキな作品をありがとうございます。ぜひ御一読を。

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★★★★★
2017/11/01 19:21
最初で最後の初めての恋

きみと、こんなことになるなんて思わなかった。 だってきみは、とってもかっこよくて、人気者で。だから、きみと2人で一緒に歩く未来が待っていること、わたしは予想もしていなかったの。 今まで、誰かと付き合ったことなんてなかった。好きになったことさえもなかった。きみが、初めての恋だった。 だから、ぜんぶが初めてで、きみのことで分からないことや悩むことの方が、ずっとずっと多かったよ。 でもね、それでも。 きみが、最初で最後の、初めての恋になればいい。 * 初恋の甘酸っぱい描写がとっても瑞々しくて、不器用な2人のかたちが甘く可愛く表現されています。どこか不安定だけど、きっと離れることはないんだろうなと思わせてくれるつながり。ハラハラドキドキ、どうなるのって思うこともありましたが、最後はとっても気持ちよく読み終わることができました。 ぜひ、御一読を。

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