すべての記憶を失ってしまう原因不明の病にかかってしまった心咲ちゃん。苦しい状況の中を必死に生きる彼女と、そんな彼女をひたすら一途に想い続ける春斗くんの純愛ストーリー。
主人公の名前の読みが同じで気になり、読み始めました。
心咲ちゃんの苦難は、きっと、私には想像もできないほどつらかったと思います。
記憶って、その人を形成している素のひとつであると私は思っていて。「過去にこういうことがあったから、私はこういう考え方だ」みたいな。だから、心咲ちゃんが「自分が自分でなくなる」と苦しむ姿に胸が締めつけられました。
でも、彼女の失くした記憶を埋めたのは、春斗くんの星の数ほどの愛。
きっと、もう一度自分を振り向かせてくれると信じた心咲ちゃん。そして、ただひたすらの愛を注ぎ、その期待に応えた春斗くん。
素晴らしい愛は、私にはまさしく星のように輝いて見えました。
素敵な作品をありがとうございます。