感想ノート

  • 蝉の声、照りつける太陽、まとわりつく汗、白煙がのぼる煙突。

    苦しくなるくらいに苛立ちを感じてるのは、ぼく、が抱えた秘密のせいなのか。


    たった3ページの中に濃縮された物語、とても興味深く読めました。素晴らしいです。

    西島美尋 2013/06/23 19:05

  • 夏の纏わりつく蝉の声って全てを遮断する気がする。
    その世界にすべてを閉じ込める。

    この主人公はその果てしなく広くそしてびっくりするほど狭い世界に密閉された車と彼女ごと取り込まれた気がする。

    どんなに時を重ねてもどんなにくだらないことで笑っても、子供を叱って孫に笑いかけても、永久に夏の蝉の世界の彼は彼女のものだ。

    蝉の声で仕切られた世界では彼女は彼を自分のものにする。
    『初恋』ってそういうものかもしれないなあ。
    ……って思わされました。

    まさりみか 2013/06/12 20:08

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