決められた婚約者という間柄ながら、お互いを理解しあっているふたり。
素を見せられるのは相手を信頼していればこそ。ただし、その信頼というのは曲者です。
『言わなくてもわかるだろう』と、思ってしまうのがよろしくない。
女性たちを侍らせるのはヤキモチを妬いてほしいから。好きだって言ってほしいから。サンダリオではなく、自分を見てほしいから…。
アディのそんな気持ちと、アディにとっての“自分”の価値、魅力に自身が持てずに意地を張って恋心さえ否定してしまうソフィアの可愛らしい(というには、いささか勇ましい思考だけれども、笑)攻防劇。目に見えない“気持ち”とうものは、いつだって言葉にしてほしいものですよね。
意地っ張りなふたりが夫婦になったら、素直になれるのでしょうか?続きも覗いてみたくなるお話です。