最後まで読んだらビックリしますよ。

たった一言でしか表現してないのに、物凄く鮮やかに「そんなことになろうとは」って思わず感嘆してしまいます。

これにはやられました。

うわぁっ
桜の馬鹿
というお話です。

マリッジブルーの主人公が出会ったのは、魅力的な男子高生。

人生の重大な決断を前に鬱鬱とする主人公に、未来の選択すら夢の一つでしかない少年が、とても輝いてみえるのがとても頷けてしまう。

何よりも、自分の胸の内を理解しようとしてくれる男性に、女性は惹かれるものよねー。

さて。
貴女なら、このモラトリアムの輝きに飛び込む？飛び込まない？
超短編です、読んで、選んでみるのも楽しいかと。

不安定な彼女の心の隙間に入り込む、彼の教え子の男の子。
この短さで映画の一場面のような光景が広げ
ラストは余韻を残しながら
読み手に全てをゆだねます。
しっとりと美しく
絵が浮かぶお話でした。

花の香る美しい季節。

美しい花の儚さと、
結婚を控えた彼女の不安定な心が
重なり合うように感じられました。

読後に胸を満たす切なさの余韻が
彼女の感じた背徳に似ているような
気持ちになりました。

美しく儚い物語。
是非、読んでください。

丁寧で季節感も出てます。


読みやすさもあるけどこの作者独自の情緒豊かさも味わえます。後は読んで下さい。

(作者様へ前に読んでたのに何故レビューしなかったのだろうすいません。)