読みはじめてからずっとずっと切なくて切なくて…。響の態度も大概で周りの対応も酷くて、読みながら「そんな結婚もう止めなよ」って思っていました。座談会の中谷とのやり取り、その後の響への今までの辛い気持ちをぶつける様子…涙がでました。最終的には響も萌を想っていたと言うことでハッピーエンドですが、ホントに読んでてかなり辛かったです。特に清水はヤナ奴ですが響もちょっと不甲斐ない…守るといいながらあそこまで妻を追い詰めるってね。一気読みしました。お奨めです。

すれ違いもすれ違い。
まさにここまで行くと、なんと言っていいのやら。

文章表現、ストーリーの持っていき方など、素晴らしいとしか言いようのない作者です。
始まりから切なさ全開のストーリーで、最後まで主人公であるめぐみがかわいそうで仕方がありません。だけど、ところどころ見せる響の優しさ。そこに読んでいて、あれ？と思いながらも、また、切なさのシーンやすれ違いで相手の気持ちが見えない。
そんなハラハラドキドキのしっぱなしだったのですが、最後の最後にその謎が解けると、やられた！という想いにさせられます。
最後まで読んで、もう一度読み返すとまた違う感じで読めてしまう作品。
とても素敵な作品で、何度でも読み返したくなるほどです。

最後まで目が離せなかったです。

結婚式から物語は始り、誓のキスは唇ではなく頬に落とされた。

恋をしてはいけない、一緒にいられるだけで幸せだから…
旦那である響も自分を妻として家族に迎えてくれただけ、そう思っている主人公の萌はいい奥さんになろうと心に決めた。

だけど響と一緒に過ごすようになり、嫉妬したり、独占欲も芽生え、次第に響の事で頭がいっぱいになる。恋だと認めたくなくてこれは違うと自分に言い聞かせるがーー。


最後の最後にはお互の気持ちをちゃんと伝える事が出来て、最後は凄く微笑ましかったです。

素敵な作品でした。