過去の手痛い失敗により、恋に冷めた感覚を持つ主人公。そして、そんな彼女の恋に終止符を打つように現れた相手。
過去の恋の因縁の相手でありながら、再会した後、なぜか接点を持とうとしてこられる主人公。
そして、彼は変わった性格であるために、どんなに言ったところで全くめげない。
主人公もちょっと変わった人物だが、相手の登場人物が強烈で、そして、その昔の婚約者もまたいろいろと濃い。
一見、すごく複雑なお話になりそうなのに、登場人物の個性が強すぎて、なぜか読みながら笑ってしまう。
とても、面白い作品でした。

とにかく藤宮さんがカッコいい。のに、可愛い。ギャップ萌え。
グイグイいくのに、それが少しズレていて、でもって麻衣子のかわし方もどこかズレている。
藤宮さんの気持ちを分かっているはずなのに、昔の経験が邪魔をしてなかなか認めようとせず、気のないふりをするんだけど、それは藤宮さんには逆効果です（笑）
とにかく穏やかなじれじれ、読んでいるこちらが、も～早くくっついたらいいのに～、とニヤニヤしながら楽しめるお話でした。