あの日ぼくらが信じた物のレビュー一覧
オトナ女子だけでなくオトナ男子の皆さんにも読んでほしい作品です。 全体を通して大豆さんの丁寧な文章で甘酸っぱいシーンが綴られておりますが 私は特に小学生時代の2人の関係が好きでした。 あの頃の、恋と言っても良いのか解らない位淡いのに、いや、だからこそ互いを想いやれる純粋な気持ち。 ただただ一途に、まっすぐに。 みっちゃんはきっと幸せでした。どちらのラストを迎えたとしても。 大豆さんの愛情がたくさん込められた、素敵な作品です。素敵なサプライズもあり最後のページまで楽しめます。 物語を読み終えた時、タイトルの美しさが心に響きました。 オトナのアナタは、ぜひ。
あの日、ぼくらは、本当に若かったんだよ。 そんな想いが募る、みずみずしい作品です。 限りあるイノチのきらめき。 初めての性と、ヒトを愛することの意味。 そんなことを教えてくれる素晴らしい作品だと思いました。 色々な意味で男にしか描けない物語です。 もしかしたら、最初のウチは、多少読みづらいところもあるかもしれませんが、最後には、絶対。 「読んで良かった」と思える作品だと思います。 なかには、少しドキドキするシーンもあるかもしれませんが、ぜひ。 表面ではなく、その中身を感じてほしい、作品だと思いました。 どうぞみなさん、時間のある時に、ゆっくりとお読みください。
疑うことをせず、何かを信じられたあの頃。 そんな青臭い日々に君と過ごした思い出の季節は、澄んだあの空と同じ色をして同じ香りを漂わせていた。 僕の人生の中で『春』と名の付く、その季節に君は何度も僕の名前を呼んだ。 眩しい君を眺めるだけで、僕の心は羽根を広げた飛び魚のよう、青い波間を、君への想いを、乗せては跳ねる水しぶき。 そっと重ねた掌と ぼくらが信じた未来とは……… その先は、アナタが選んだ結末で楽しめるよう工夫された作品です。 ファンタジーの中のリアル。作者の優しさが見え隠れするリアル。 辿り着く未来は信じた先にあるのだろうか。 熟する前の果実のみずみずしさをきっと思い出すことでしょう。 さぁ、アナタならどちらの結末を選ぶでしょうか?
日常の生活が、とっても暖かなものに感じる作品。 自分の当たり前の生活が角度をかえるとステキなものなんだと染み込んできて、涙も溢れてきて、ホントにいろんなものが詰まった物語。 ダブルエンディングは、プレゼントをもらった気分になれました。 オススメです!
途中から驚く程のドファンタジーへ転調いたしました。 それでも何故か違和感が無いのが不思議です。 流れは幼なじみとの付かず離れずな甘めの物語なので、その辺りを楽しむも良さそうです。 ラストの選択肢を片方だけ選んで片方は読まない、知らずにおく、というのも面白いかも。 しっかり書いているのに読みやすい、それを色々と考えられた作品でございました。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。
一途で とても真っ直ぐで キラキラ輝いていて。 時々大人で。 この物語の中には、大切な想いがたくさん詰まっています。 みなさんも 是非読んでみて下さい。 あちゃみがオススメします。
幼い恋。甘くて青くてたよりなくて……それでも一途な思いは抱いたままに…… 心通う時起きる奇跡。だけど思い描く幸せなはずの未来とは裏腹につらい現実。 不器用だけどただただ一生懸命な姿に胸が熱くなる。 甘酸っぱくも、時に官能的。だけどそれだけでなく確かに胸に迫るものがあります。 ラストに作者の優しさが滲む、青春ラブファンタジー。 強く願う想いが起こす奇跡をご覧あれ。
この物語は一人の少年の成長記であり、一人の少女の命懸けの恋を綴ったものでもあります。随所に散りばめられた青春的表現に、思わずニコリ。二つに分かれたエンディングは、個人的にハッピーエンディングの方が好みでした。 若い頃と成人して何年も経った後って、考えがかなり変わるものなのでしょうか?今現在成人したばかりの私には分かりませんが、フッと昔を思い出した時に懐かしい気分に浸れるような大人になりたいな……と思わせてくれる作品でした。 さて、私は何を信じて生きていこうかな?
あの頃の僕達は知らないことだらけで、独りよがりで、けれど真っ直ぐに信じていたものを見詰める事が出来たんだ。 作中の主人公のその時にしか持ち得ない愚直さや歯痒さ、それはかつて自分も持ち得たものなのかもしれない。 青い果実の成長過程を夢のあるファンタジーで投影してくれる作品です。 もの悲しいラストはちょっとってアナタ! 作者さんの優しさがラストに溢れていますよ。 ちょっぴり大人になりかけのラブファンタジー。 どうぞ!素敵に召しませ。