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それは不安定で色褪せて、確実に心に巣食う 人はどうして生きている? 生きる意味はどこにある? それはお前が教えてくれるのか? 友か? それとも愛する人か? 色のない将来も、きっと少しは色づくはず。そう思わせてくれる素敵な作品です
なんとなく毎日を過ごしていた一匹狼の大野と、優等生の杉本。 ひょんなきっかけで友達のような関係になったふたりのもとに、春の柔らかな風に乗ってやって来た彼女。 心地よい風に乗せて、流れるような文章で綴られる、純粋でひたむきな三人の男女の青春ストーリー。 切なくてじれったい、自分の力でどうにもならない苛立ちや、男の友情、淡い恋心といった青春時代特有の空気感がとても生き生きと表現された、素晴らしい作品です。 あなたも是非。
もの凄く感動しました 春野ちゃんが亡くなったときは涙が止まりませんでした それから大野君が苦しんだところも涙が…… 最後の大野君はたくましかったです
「生きる」をテーマに描かれる人間模様。 大野、杉本、春野。 三人を通しての人間模様は、間接的に友情や恋、そして家族。 十代を生きる彼等の取り巻く環境が鮮明に情景として思い浮かべられました。 みずみずしい青春純文学とは、まさにこの作品を指すのではないかと思います。 切ない終わり方ではありましたが、大野も、杉本も、これから先、懸命に生きる。 春野の分まで懸命に。 それこそ向日葵のように、懸命に。 私自身、痛烈に心に残った一文があります。 それは、 『あのきらきらとした時間を一緒に過ごした「友達」としての、責任だったのだ。』 この一文がとても心に響きました。 お薦めの作品です。 どうぞ一読してみて下さい。 最後になりましたが、作者さま、素敵なお話をありがとうございました。 これからも頑張って下さい^^*