楓 十色さんのレビュー一覧

★★★★★
2014/10/17 10:45
非日常の中の日常

思いを寄せたものには想いが宿る。それ自体はよくある設定かもしれません。 でも、そこに確かな構成力と表現力、魅力的な登場人物が加わった時、物語はふわりと読者の想像を超えてその世界を広げていく。 非日常の世界観を、その不思議な力でさも日常の一風景であるかのように魅せてしまう。それもごく自然に。 ぜひ多くの方に味わっていただきたく、稚拙ながらレビューを付けさせていただきます。 飛び立った鶯は帰ってくるのでしょうか。それとも……

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★★★★★
2014/10/16 17:15
ネタバレ
夢の扉

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★★★★★
2013/05/28 19:06
ほっこりストーリィ

きっと誰でも一度は見たことがあるあの光景。 あれってどうやって取ってるんですかね? まじで。笑 まさかこのタイトルでこんな微笑ましくてほっこりできる作品に出会おうとは思っていなかったものですから、ついつい嬉しくなりました。 主人公可愛いです! いい味でてます♪ ぜひ、ティーブレイクにどうぞ。

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★★★★★
2011/02/18 21:09
想いつづけること

タイトルのとおり「しあわせ」をテーマにした壮大な冒険譚です。 けれど、その陰に「想い続けること」の尊さ、強さを伝えることが隠されている。 そんな風に思うのです。 さすがの文章。いつの間にか読み込ませてしまう展開の妙、独り立ちしたキャラクタ達。 と言うか 何というか、 とにかく面白いのです!

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★★★★★
2010/10/14 18:27
幸せの魔法

恋をしよう。 とても素敵な恋を。 ずっと。 君を永遠に愛していよう。 それは、幸せの魔法。 長い人生を歩いていくための、とっておきの呪文。 静かに流れる、まるでカノンを聞くような心地よい言葉たちに心洗われました。 素敵な恋が詰まった、オムニバス短編集を是非。

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★★★★★
2010/10/07 21:24
原点

この海の向こうに何があるのか。どんな出会いが、旅が、待ち受けているのだろうか? ドキドキとワクワク。それこそ冒険小説の原点であり醍醐味だと思うのです。 子供の頃、よく秘密基地を作って遊んだ。あれだってきっとそう。 この作品には、そんな出会いがたくさんありました。 何より著者は誰よりもこの作品を愛し、キャラクタを愛し、キラキラとした瞳で物語を紡いでいると、そんな風に感じられてなりません。 笑って、泣いて、怒って、叫んで。 行こうぜ! この海が広がる限り!

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★★★★★
2010/10/04 13:50
宇宙からのメッセージ

彼の名はユピテル。 彼はどこから来て、どこに消えたのか。 彼はなぜ、これほどまでに人を愛し、世界を愛し、空にいくつもの太陽を浮かべたのか。 この物語は愛に満ちているのです。 言葉ひとつひとつ。 彼の口調も、仕草も、彼が愛したすべての物が、彼を愛したすべての心が。 暖かい。 世界は愛で満ちている。きっとこれは、宇宙からのメッセージだと思うのです。

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★★★★★
2010/10/04 13:39
ときの旅路

弥生時代から現代へと繋がる、時空を越えた壮大なロマンファンタジーです。 脈々と繋がる血と運命に翻弄されるリュウとハルカ。 なぜこんなに愛しいのか。どうしてこんなに胸が痛いのか。 やがて時が満ち、ほつれた糸が紐解かれるにつれ、二人は自分たちの運命を受け入れ、まっすぐに足を踏み出していく。 卑弥呼が生きた古代から今、そして、まだ見ぬ未来へ。

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★★★★★
2010/09/09 02:43
上手い。

読み終えて、作品の構成の上手さに頷きました。 主人公の仕草一つで心情を読者に掴ませる描写は勉強になりました。 韻を踏んだ言葉選びのセンスが、とても心地よいリズムを刻んで繋がっていくんです。 キチンと構成された起承転結、最後にストンと胸に落ちる清々しいまでの読後感。 こういう作風、好きです。

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★★★★★
2010/06/04 14:20
優しい気持ち

これほど著者の優しい気持ちが言葉となってあふれ出た作品はないように思います。 シリーズ物ですし、特に「繋がり」にスポットが当てられた長編です。 でも、敢えてこの物語から読み始めることをオススメしたい。 それくらい懐が深くて、温かい言葉たち。 特に中盤以降。 ハラハラと舞い落ちる桜の花びらのようで、淡くて、切なくて、だけど何時までも眺めていたい。 ふわりと包まれたような読後感を、ぜひ感じて欲しいと思います。

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★★★★★
2008/11/07 14:54
ゆりかごの唄

女性はやがて男の種を得て子をはらみ、新たな息吹を産み落とす。 それは、けして男にはない自然の条理。女性だけに与えられた神秘。 そこには産みの苦しみがあり、喜びがあり、絶望があり、狂気がある。 この物語に流れる感覚は、女性作家故のものなのか、それとも文学の妙なのか。 是非ご自身でお確かめ下さい。

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★★★★★
2008/11/07 00:59
乾き

子供から大人へ。少女から女へ。 それは本当に成長なんだろうか。成長って何?大人になるってどういうこと? ぽかりとあいた穴は少しずつ大きくなって。人はそれを隠しながら生きていく。 いつか吐き出さないと飲み込まれてしまうその穴は、子供のころにはもっと小さかったのだろうか。

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