沖田 円さんのレビュー一覧
突然絵本の世界に迷い込んだうらら 記憶を失くした彼女 そして、4人の少年たち 黄金の道を辿り 失くしたものを取り戻すため 大切な願いを叶えるため 彼らの冒険が始まる── 生きていく中で出会うのは 決して楽しいことばかりじゃない ひとりで抱えるには重すぎて 前に進めないこともある けれど、きっと 共に歩く仲間がいれば もう一度、前を向けるはず そうすれば、見えてくる 忘れてしまった、大切な願い 丁寧で柔らかな描写に、あっという間にこの世界へ惹きこまれてしまいます 読んだ後は、きっと世界が、今までよりも少し素敵に見えるはず ぜひご一読を
毎日は毎日続くけれど、今日という日は二度と帰ってはこない。 当たり前のように思って見落としてきた大切なもの。 奥に隠れて気付かなかった大切な想い。 いつも隣にいたはずの、大切なひと。 なんとなく過ぎ行く日々の中にも、それらは確かにそばにあるのに。 いつだってそれに気付くのは、失ってからのこと。 だけどそれじゃ悲しいから、あと少しだけ 今を、君を、 大切にして、生きてみたいと思う。 そう、笑って。笑って。泣いても、笑って。 それだけで、空は晴れるから。 物語に込められた、優しくも強いメッセージ。 是非皆さんに感じて頂けたらと思います。 最後に、彼らの「今」が、幸せな「明日」に繋がっていることを、祈ります。
愛がどうやって生まれるのか。 わたしにはよくわからないけれど。 でも、確かなことは。 あのときのふたりの間に、 深く純粋な、愛が生まれていたということ。 この小説は、小説でありながら、たったひとりの人に向けた「ラブレター」でもあります。 それは、その人だけに伝えたい、心からの素直な気持ちを綴ったものなのです。 だからこそ、わたしたちの心にも直接響き、切なくも温かい想いを与えてくれるのでしょう。 世の中に「純愛物語」は、溢れ返るほど存在するけれど。 この小説のように、ここまで綺麗で、心を揺さぶられるものは、そうそうあるものではないと思います。 ふたりの愛の軌跡、そして奇跡を、是非あなた自身で確かめてみてください。
優しいご主人夫妻と綺麗なお母さんと一緒に、平凡な飼い犬生活を送っていた「宗一郎」。 でも、僕はこのままでいいのだろうか。 そう考えた宗一郎は、あることをきっかけに家を飛び出した。 変わることって、難しいこと? そうじゃない、きっとそれは案外簡単にできることなんだ。 だけどたまには、立ち止まって俯いてしまう時もある。 考えて、悩んでしまうこともある。 そんなときはもっと考えて、もっと悩めばいい。 必ずそばには、支えてくれるだれかがいるから。 そして前を向けば気づく。 この世界が、とても素晴らしいということに。 胸に沁みこむ温かな気持ちと、強いメッセージ。 あなたも是非、感じてみてください。
衝撃的かつ静かな雰囲気から始まるこの物語。 クラスメイトの死に隠された謎、そしてその答えを探すナオや周りの人たちの繊細な心の動きが、読み手をどんどん物語の中へと引き込ませます。 15歳という、大人でも子どもでもない、複雑な心を持った主人公たちが、何を想い、今を生きているのか。 彼女たちが感じた、愛や友情、そして生と死。 それは彼女たちと同じように「今」を生き、そして「明日」を生きていくであろう私たちも、考えていかなければいけないことなのだと思います。 是非、みなさんに読んでいただきたい作品です。
サイダーみたいな恋がしたい。 刺激的で、儚くて、淡く、甘い恋が。 思った矢先に拾ったのは… 唯我独尊な戦国武将!? ふたりが過ごしたこの夏を 楽しくて、切なくて、 なによりも綺麗なこの夏を。 ぜひ皆さんに見届けて貰いたいと思います。