『物は者じゃない、でも気持ちはあるんです。』
このことを、いったいどれだけの人が理解しているでしょう。
途中から、本当に椅子が生きているような気がして、自分もその喫茶店で椅子とお話しているような錯覚さえ覚えました。

それくらい、読者を引き込む力があります。

最後に話が繋がり、驚きとともに温かな感動を覚えます。

とにかく、皆さん読んでください。
きっと明日から、椅子だけでなく自分の身の回りにある全てのものに、優しくしたいと思うはず。

素敵な作品をありがとうございます！

Ⅰのハラハラとは少し違ったドキドキがあります。
100ページ過ぎたあたりからの急展開を予想させる意味深な表現もさすが！
そして最後はⅠ同様ハッピーエンドで、とても読後感のよい作品だと思います。

ヒマリュウⅠ、Ⅱと、素敵な作品をありがとうございます！
素晴らしい作品なので皆さんにぜひ読んでいただきたいと思いますし、私自身、今からⅢを読むのがとても楽しみです。

『あなたは、自信を持って生きているって言えますか？』
読み終えた後、作者さん、そしてヒロさんからそんな風に言われているような気がしました。
私も含めた、毎日をただなんとなく生きている人達に読んでいただきたい作品です。
イジメ、大切な人の死、妊娠、中絶、自身の病気…
受けとめ難い言葉が沢山出てきますが、これが実話だそうです。

とてもメッセージ性の強い作品ですが、そう言った経験を乗り越えてきた作者さんだからこそ、訴えかけてくるものがあるのでしょうね。

あとがきの最後の一行まで、しっかり言葉を噛み締めて読んでいただきたい作品です。