ΚΙΒΑさんのレビュー一覧

★★★★★
2008/08/18 04:43
二度とは訪れてくれない季節に…

照りつける日差しがジリジリと肌を焦がす…二度とは訪れてくれない高校三年の夏。 昔に兄を失った主人公は、偶然か必然か、あるいは兄の導きなのか、ある女性と出逢ってしまった…。 高校三年生の今をがむしゃらに生きる主人公は、その瞳で何を見、肌で何を感じ、心で何を思うのか。 そしてその手の先には… 是非ともこの夏に読み切って頂きたい一作です。

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★★★★★
2008/07/29 21:54
揺れる想い

それは時に稲妻の激しく、時には小波のように柔らかく心を揺らす。 偶然出逢った男女二人。偶然とは、名前を変えれば運命となる。たとえその先にどんな未来が待ち受けていようとも…。 作中に入り込んでいる時は恋愛のリアルさを感じ、読後には日々の生活の中で忘れてしまっている、大事な事を思い出させてくれる作品です。

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★★★★★
2008/07/24 22:33
私の王子様は…

絶対イケメンのスーパーマン!それ以外はあり得ない! そんな理想を描く主人公だが、その王子様の瞳は疑惑のグロスに向いている。さぁどうする主人公! 最後に、遠い昔に交わした約束の宝石を持って現れた王子様とは…。 魅惑、疑惑、プロミスと続く三部作。話しの鍵を握るのは間違いなくこの作品です。

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★★★★★
2008/07/24 00:06
一度の保証から…

一度の保証から生まれたサイドストーリー。限られた保証の世界で生きる主人公達。 それ故の苦悩や葛藤の中で、失恋の痛手を負う主人公は、日々の生活の中で何を見つけ出すのか…。 本編とは雰囲気が違うながらも、北川あみさんの世界観が詰まった短編です。

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★★★★★
2008/07/22 23:23
この作品の先に…

怖い…怖いけど、この作品に込められたメッセージは深い。 短いページ数ながらも、練り込まれた人間ドラマに、いつの間にか自然と物語の中へ引き込まれていきます。 読後には、この世の中で何が一番怖いのかを教えてくれますよ…。

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★★★★★
2008/07/20 23:45
押入の中で…

貴方の部屋にも押入はありますよね?出来る事なら、これからは日の高い内に出し入れを済ませておきましょう。 この作品を読んだ後ではそんな恐ろしい事、きっと出来なくなるから… ましてや、一人の時なんて… 短編集ながら、完成度の高さは圧巻の一言!では、押入の世界へどうぞ…

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★★★★★
2008/07/14 05:05
くすぐったくなるような…

普段は可愛い可愛い自慢の彼女なのに、お酒を呑むと…。 年上の彼女に翻弄される主人公の様子が、リアルに描かれた作品です。 翻弄される様子に、思わずくすぐったくなってしまうようで、読んでいると自然に笑みが零れます。 そんな素敵な短編をどうぞ。

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★★★★★
2008/07/07 23:17
暖かい言の葉

人を傷つける事が出来るのも言葉なら、人を慰め、癒す事が出来るのも言葉。 目まぐるしく変化していく日々に疲れた時、そっと背中を押してくれるような、優しく包んでくれるような… そんな暖かな言の葉の詰まった作品です。是非どうぞ。

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★★★★★
2008/07/02 22:09
一夏の思い出

川のせせらぎや蝉の鳴き声が響く田舎。目を閉じれば、どこか懐かしい風景を思い浮かべる。 …が、その田舎で少女が体験した不思議な出来事とは…。 さあ、どうぞ…。

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★★★★★
2008/06/24 22:02
現実と理想の狭間で

見るものを虜にする、魅惑の唇を持つ主人公と、少しだけ困った一面を持つ彼氏。 悩み、迷い、不安、疑心、生きていく上で必要不可欠な心の葛藤が、等身大の女性目線で見事に描かれています。 日々の忙しさの中で、忘れてしまっていたものを気付かせてくれる…そんな物語のリアルさに、共感出来る女性も多いと思います。 お勧めです。

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★★★★★
2008/06/22 22:33
虹の橋の袂で…

偶然の出逢いは、その人の心に何かを残した時、運命の出逢いへと名を変える。 愛猫プッチとの出逢いから、大切な家族の一員となって過ごした日々、そして… 読み終えた後には、梨々華さんのこの作品に込めた思いや、溢れ出ている優しさがきっと貴方の心に何かを残す… そして、この作品との出逢いもまた、運命の出逢いへと名を変えるでしょう…是非一読下さい。

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★★★★★
2008/06/18 22:38
思い出せる失恋はありますか?

長い人生の中で、出逢いの数と同じだけ別れの数もあるでしょう。 この作品に描かれている失恋は、決して否定的な意味じゃありません。 今は思い出すのが辛い失恋でも、数年後や数十年後にふと思い出した時、自然と笑みの零れてしまう…そう思える真に価値のある失恋です。 そんな優しさに満ちた物語を貴女にも…。

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2008/06/16 23:27
お勉強の時間です

お勉強と言っても、学校で習う数式や英文なんかじゃ御座いません。 言うなれば、この作品に描かれている勉強とは人生勉強。 偶然に集ってしまった卯年の女性が三人…満月の抱える過去や家族愛、人生経験の乏しい久美子…そんな二人の姿を、水先案内人となってくれる、真理子の後ろに付いて行ってそっと覗いてみましょう。

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2008/05/26 21:02
切り抜かれたワンシーン

誰しも一度は聞いた事が有るのではないでないでしょうか? 私が生まれた時は、どうだったの? 人生の中のワンシーンを、短いページ数で伝えてくれる作品です。 読後は、暖かく優しい気持ちに包まれますよ。

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★★★★★
2008/05/06 21:50
曖昧な気持ちと曖昧な関係

付き合っていた隼人から、雨の降る日に突然別れを告げられた奈緒。 自分の気持ちに整理がつかない日々の中、二人の男性の間で揺れ動く心。 奈緒が葛藤の中で導き出した答えの先には…。等身大の大人な女性が描かれた小説を読みたい人にお勧めです!

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★★★★★
2008/04/24 05:23
私の名前は…

教室の片隅にいる女の子。見つめる先は窓の外か、宗久先生の笑顔や背中…。 虹色に色づく紫陽花。その紫陽花は宗久になにを教えてくれるのか…。 切なくも美しく綴られた言葉達に、男女問わず胸が疼いてしまいます。その先にある光を貴方の目でご確認下さい。

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★★★★★
2008/04/07 21:02
等身大で描かれた淡い思いの行方は…

恋心を抱いた相手に近付きたいと思うのは、極自然な感情ではないでしょうか? 日に日に募るその想いを伝えたくて、行動する主人公。その先にはどんな結末が…。 主人公に共感する方も多いと思われる、片思いに悩む女性心理の動きを捉えた短編です。

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★★★★★
2008/04/04 19:45
様々な愛に対する新たな世界観

一度だけ…一度だけ貴方に保証があったらどうしますか? それをどんな風に使うかは貴方次第。どのような結果を招いたとしても…それもまた貴方次第。 愛と名の付く代表的なもの、家族、友情、恋愛…それら全てが詰め込まれた短編集を、見逃す手立てはありません。 斬新な発想と、深い人間模様が凄く面白い短編集です。

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★★★★★
2008/04/03 21:36
眠りの中に届く声

堅く心を閉ざし、眠りの国に閉じこもってしまった人に、主人公の想いを乗せた声は届くのか…。 人は誰しも現状に悩み、あれこれと考え込んでしまうもの。 その場に立ち止まっている人、一歩目を模索している人、一歩目を踏み出そうとしている人、そんな人達に読んで頂きたい作品です。

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★★★★★
2008/04/02 21:59
兄からの視点

あの年下の彼氏のサイドストーリー。翼の兄、翔目線で描かれた物語です。 本編である年下の彼氏に描かれていなかった設定を知る事ができ、新たな設定を知れた読了後には、本編に深みが増していきます。 翔の抱いていた想いや疑問の全てを、貴方の目で確かめてみて下さい。

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