香純さんのレビュー一覧

★★★★★
2009/09/15 22:39
優しさに包まれて

私にもいます、私にとっての「ハンズ」である存在。 私が笑えるのは、幸せを感じることができるのは、その人たちのおかげです。 どこまでも優しく、惜しみなく愛情を与えてくれる大切なひと。 その暖かさに、この小説の暖かさはとっても似てます。 ノスタルジックで、甘酸っぱくて、本当に爽やかで、懐かしい。 どこかに置き忘れていた感情がぎっしり詰まってます。 作者様の優しい優しい手であったかく包まれたような、 そんな心地よさ。

続きを見る
★★★★★
2009/09/08 10:58
ゼロの向こうを確かめに行こう

たまに、訳のわかんない気持ちになることがある。 何かに突き当たったわけでもないのに、虚無感に襲われたり、漠然と寂しくなったり、泣き出したいほど悲しくなったり。 この小説が、その答えをくれたような気がした。 儚く、脆く、ひとりじゃぐらついて立っていられないような… そんな人間の弱さと。 大切なひとを想うときの、強く、優しい… そんな人間の強さとが。 ぎっしり詰まった、小説です。 泣いたり笑ったり、忙しい小説です。 私の感情が、忙しく動いてしまいました。 あっち行ったりこっち行ったり。 純粋に、大好きです。

続きを見る
★★★★★
2008/08/25 15:48
真のかっこよさって

もし彼が目の前にいたら。 男も女も、みーんな、惚れちゃうでしょう。 その彼とは、NO.1ホスト・神。 誰よりも強く優しく、かっこよく、芯から溢れ出す魅力で骨の髄までやられてしまう。 だけど、神は完璧な王子様じゃない。 無茶もすれば、ひとりで突っ走っちゃうこともあるし、周りが見えなくなることも。 大切なものゆえ、信念ゆえ。 完璧じゃないところが、また素敵だ。 顔もよければ腕っぷしも強い。かつて彼に愛された陽子がうらやましくなるくらい。 完璧じゃない王子様。 最高じゃないか。 ぜひぜひ、ご一読を。 男性にも女性にも、ぜひオススメしたい一作です。

続きを見る
★★★★★
2008/08/02 04:27
深く美しい想いたち

読まないと後悔する、と自信を持って断言します。 大切な人を想う気持ちの深さ、美しさ、戸惑い、不安、喜び、葛藤。作品に綺麗に織り込まれて、それらは読者の心を熱くし、揺さぶります。 積み重なっていく「告白」を繋ぎ合わせて辿り着く真実。 脳が覚醒するようなあの感覚をぜひ味わってほしい。 「たぶんキミと僕の関係は 宇宙における月と地球のようなもの 具体的には言えないけれど さりげなく近く あからさまに遠い」 深い深い想いが込められたこの歌の歌詞。 その想いに直接触れることができた瞬間、大切な人を想う気持ちはこんなにも大きく美しいんだ…と、胸が締め付けられると同時にこれ以上ないほど暖まるでしょう。 知りたくないですか、あなたも? 秘められた想いたちを。深い想いたちを。 ページ数に尻込みするにはもったいなさすぎるくらい、素敵な作品です。

続きを見る
★★★★★
2008/07/31 09:37
きっと想い出して

桜の花びら舞うあの季節 消えてしまった 愛しい人よ あなたを想い 涙を流し あなたを想い 途方に暮れる 逢いたくて逢いたくて でも 逢えなくて…… 流した涙の分まで 君に届けこの想い 想いは色褪せることなく 色濃く色濃く 新たな想いを紡ぎ出す 逢いたくても逢えない誰かを、あるいは大切なかけがえのない存在をもつ方に、ぜひとも読んでいただきたい暖かいストーリーです。

続きを見る
★★★★★
2008/07/27 20:06
日本人でよかった

あまりの繊細さと儚さに。 それゆえ生まれる美しさに。 思わず身震いしてしまう。 日本の夏とは、こんなに美しいものなの? 誰かを一途に想うときの、痛々しいほどまでに繊細な心。 それは、こんなにも、限りなく透明に近く映し出されるものなの? なんて、なんて美しいんだろう。 日本の、夏。 夏の、情景。 パンダオサコさんの作品に触れるたび、私はいつも思う。 この作家様が美しく綴る日本語たち。それらを理解できる、日本人でよかったなぁと。 強く強く、思う。 それほどまでに美しく、美しさゆえに泣きたくなる。 オサコさんの作品に触れるたび、日本語はこんなにも繊細で美しいのかと、再確認せずにはいられないのだ。

続きを見る
★★★★★
2008/07/17 23:49
何よりも大切なキモチ

楽しいから。 楽しいから。その気持ちが自分を動かしていた。 ……最初は。 だけどいつしか、何かがどこかで少し、少しだけ変わっていってしまって。 こうしなきゃ、ああしなきゃ、そんな風に思うようになってしまって。 "must"に動かされているときには、楽しむ余裕さえないんだ。 自分が気づいていなくとも。 素晴らしいものは生み出せないんだ。 自分が楽しめていないんだから。 忘れちゃだめだ、 何よりも大切なキモチ。 物書きさんにはもちろん読んでいただきたいですが、そうでない方にもぜひお勧めしたいです。 小説だけじゃない、すべてのことに当てはまることだから。

続きを見る
★★★★★
2008/04/20 20:35
やまとごころ

敷島の大和心を人問わば 朝日ににほふ山桜花 本居宣長が詠んだ歌に、こんな歌があります。 "大和心とは何かと人が問うなら、朝日に咲き誇る山桜の花だと答えよう" の意です。 古代日本が舞台。 特別な力を持つ少年、少女たち。 彼らの理想の国とは、「まほろば」。 理想に向かう彼らのまっすぐな想いは、確かに鮮やかに咲き誇る山桜のようです。 その真剣な想いは、大人や、国をも変える。 そして、互いに大切に想い合う姿は、美しくもどこか儚い、日を浴びてきらりと輝く薄桃色の花びらのよう。 人の想いは、古代も現代も何ら変わりないのかもしれません。 朝日に咲き誇る山桜の花ような、大和心が散りばめられた古代の世界へ。 あなたも迷い込んでみませんか?

続きを見る
★★★★★
2008/04/13 16:53
鍵盤から零れ落ちるメロディ

「好きだ」とか「愛してる」とか。 そんな陳腐な言葉はいらない。 伝えたい想いがある。 さぁ、どうやって君に伝えようか? ……鍵盤を叩こう。 僕のピアノは君だけのもの。 ピアノから零れ落ちるメロディのひとつひとつが、確かに愛の言葉なのです。 それは、どんな愛の言葉よりもまっすぐに彼女の心へと届くのでしょう。 優しく繊細に紡がれるそのメロディには、激しく狂おしい想いが隠されているのです。 透き通って光り輝く、優しく淡いその世界観。 彼と彼女、二人だけのコンサートを、少し覗いてみませんか? きっと今日も彼は尋ねてくれるでしょう。 「リクエストは、決まった?」

続きを見る
★★★★★
2008/04/11 01:24
首筋をなぞる冷水

他人になりたいと強く願ったとき。 悲劇は、起こる。 誰よりも近く、分かり合えるように思える双子。 だからこそ、どちらがどちらだか分からなくなる感じがとても面白い。 氷を入れたグラスの表面がだんだんと冷やされ、ついには水滴がつき、つつ……と水が垂れるように。 ページを捲るごとにぞくぞくとし、首筋を冷水がなぞる感覚が増していく。 それはきっと、"おまじない"の真相にだんだんと近づいていくから。 たった16Pでとても綺麗に纏められていて、1本の映画を見たような読後感です。 ちょっぴり怖いお話が好きな方にはぜひおすすめの作品。 あなたも、おまじないをかけてみる? ただし、誰になりたいかは慎重に慎重に考えた方がいいですよ。

続きを見る
★★★★★
2008/03/26 11:03
遠い日のノスタルジア

セピア色に染まる数々の忘れられない恋の想い出。 男性の目線から紡がれる繊細な物語。 詩のように織りなされる、美しく切ない世界観。 綺麗に散りばめられた言葉たちが、キラキラと輝く。 脆くて、ひとりじゃ怖くて、理解してほしくて… 本当は男性の方がそうなのかもしれません。 女性の前では男らしく魅せたいと思うのでしょう。 そんな彼らが見せる、柔らかい心。 新鮮な発見です。 誰しもが持つ、過去のものや失われたものを懐かしく思う気持ち。 ノスタルジア。 この美しく切ない世界に、あなたも身を委ねてみませんか?

続きを見る
★★★★★
2008/03/17 21:11
降り積もる、雪

白い。 眩しいくらい、真っ白。 繊細に紡がれた言葉たち。 絡み合っては、溶けていく。 熟考されて開けられた行間がとても心地いいです。 読者をどっぷりと物語に引き込む、行間。 瞼の裏に一面の雪を想い描けるだけの、行間。 思いやりの、行間。 物語の一部をなす、行間。 静寂を表す、行間。 この物語を読み終えた後。 あなたの心には何が映りますか。 私の心には、暖かい雪がしんしんと積もりました。 冷たい雪じゃない、暖かい雪が。 その意味は、あなたが自分で確かめてみてください。

続きを見る
★★★★★
2008/03/08 00:25
生きている、手

手は身体の一部です。 ですが。 本当にそうでしょうか? この作品を読むと、それを疑いたくなる。 しなやかに、まるで身体とは別個のもののように、それ自体が独立のもののように動く。 手が生きています。 読後はきっと、不思議な気持ちに包まれます。 気づいていなかった何かに気づかされたような、それでいて分からないような。 その感じが心地良い。

続きを見る
★★★★★
2008/03/04 19:30
大切なものの価値

大切なものの真の大切さ…。 例えば、家族だったり友達だったり、恋人だったり。いつもそばにいて「当たり前」だと感じるような近い存在。もちろん、大切すぎるくらい大切ですよね。でも、当たり前のことなんて何ひとつ、ないんです。失って初めてその価値に気づく?いえいえ、気づいてください。 きっと、この作品が教えてくれます。 大切なものの、真の大切さを。 サバンナの大自然の中、黄金色に輝く猛々しいライオンの姿。 大自然の中、生き生きと生きる彼らに、人間だけが感じる繊細な気持ちがちらちらと見え隠れするのです。 失ってから気づくのでは遅すぎる。あなたも、気づいてみませんか?大切なものの価値に。

続きを見る
★★★★★
2008/02/26 19:48
ネタバレ
大切な人に、ありがとう

レビューを見る
★★★★★
2008/02/15 10:24
最高!の一言。

バカップルの、バカップルによる、バカップルのためのお話。 作者様がそう紹介なさっているのですが、まさにその通りです。 話にぐいぐい引き込まれて、感情移入してしまいます。 読みながら思わずにんまりしてしまう、可愛らしいお話でもあります。 最高の一言です!読まなきゃ損します。 こんな素敵な作品と出会わせてくださった今井孝様に大感謝。憧れの作者様です。

続きを見る
pagetop