姫村サキさんのレビュー一覧
2015/08/31 08:45
「罪づけ」それは……
タイトルの意味が、わたしの予想よりも随分色っぽく、艶っぽく、そして深い熱さを孕んでいました。 透吾と不倫をする主人公、愛。 「不倫」と聞いて眉をひそめてしまう方もいるかもしれません。しかし、そこはさすがひいさんです。ひいさんが紡ぐ言葉はあまりにも綺麗で、わたしの胸を貫いて、どんどんと物語りの中へと引き込んでくれました。 後半、読みながら自然に「え…」と声を漏らしてしまうほどには主人公を身近に感じていました。 この読後感の清々しさは、ひいさんだからできることだと思います。 「罪づけ」それは……? 二人の選んだ結末に、是非胸を焦がしていただきたい。 素晴らしい作品をありがとうございました…!
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