理不尽な出来事も 何のその。
前向きに変えてしまう先輩。
21時の憂鬱のタイトルが最後にいいスパイス効いてて ふふふっと笑みが出ました。

子供の頃 将棋を介して知り合った香月と梨田。
長い間、離れ離れの人生を過ごしていたけれど
香月が とある番組を観たのをきっかけに 二人が急接近していくー。
お話の中の情景描写がとにかく美しい！
子供の頃の二人のやりとりや 二人の思いが情景の中に表現されていて 思わず想像の余韻に浸ってしまったくらい。夏の山に行った時の情景描写は溜息ものでありました。
また梨田の大人になってからの魅力も ハンパなく
て、ぐいぐい 引き込まれていきました。
また 読みたくなる作品です。
一読の価値 有りです。

桐谷係長（先輩）の部下の水野旭が商品開発部に移動する事から 始まるお話。
教育係でもある 桐谷先輩は、水野旭を熱心に指導している。後輩水野旭は、なんでも卒なくこなす先輩に少しでも追いつきたい一心で仕事に取り組んでいく。
桐谷先輩に憧れ、尊敬する水野ちゃん
水野ちゃんに指導しがいを感じ、ひたむきな姿に感動する桐谷先輩。
そんな二人の気持ちに変化を感じた頃、桐谷先輩は異動願いを出していてーー

とにかく 先輩の異動が決まってから涙が止まらない。異動に寂しさを感じていた水野ちゃん。
最後の送別会で 耐えきれず本音が出てしまった時は、号泣してしまいました。

桐谷先輩が 水野旭を気にとめていたエピソードもなかなか良くて、読後は 余韻に浸ってしまいました。 久しぶりにいいお話に出会えました。

胸キュンポイントは、これでもか！とあるうえで、
一千果と皐の二人の気持ちや 職場でのスタンス、仕事のやり取りなど、リアリティーがあって 話の中に入り込めて面白かったです。

二人の恋模様もさることながら、皐に助けてもらいながら、一千果の職場での成長していく様も 細かく書かれていて 個人的に一番のオススメなお話でした。