陽だまりの蒼い花
まだ、夢の中に







「見つかった?」



「ううん、蒼は?」



「全然。でも陽はここで見つけたって言ってた」



「見つけてどうするの?」



「お願いするの」



「何を?」





「花ちゃんをお嫁さんにできますように」






そう言って



たくさんの花々と、緑の中で静かに揺れる



君の今にも消えそうなその笑顔



まだ小さいその体で



その背中で



君はとてもとても大きなモノを抱えて




それでも



子供ながらに必死に、がむしゃらに




私は惹かれたの




子供とは思えないほど、



君はいつも先の先を見ていたね




あたしには



それが何なのか




わかろうと思って追いかけても




気づいたら




もう絶対に



手の届かないところに








そして




四つ葉のクローバーを見つけて




本当に嬉しそうに喜んだ君を





儚い君を






私は今でも




忘れられない
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