3日限りのルームシェア
プロローグ
「えええええ!」
リビングに知香の声が響く。
「ごめん!やっぱり頼めるのは知香しかいないのよ。」
そう言われても・・・・
「3日間だけでいいの。お願い!家賃は1カ月分払うって言ってるみたいだから」
「・・・・・・わかった」
根負けだ・・・
「本当?」
「そのかわり3日間だけだよ。」
「うん!ありがとう。じゃあ~明後日から3日間おねがい。
兄貴には私がちゃんと連絡するから」
知香は電話を切るとソファーにもたれかかりながら大きなため息をついた。

電話の相手は高校の時からの親友、梓(あずさ)からだった。
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