星の涙
第一章 とるにたらない存在
ひとりになるとほっとする。


いつからそんな風に思うようになったんだろう。

別に、いじめられてるわけじゃないし、教室に居場所がないわけじゃない。

どちらかというと、わたしはいつも女子の中で一番にぎやかで華やかなグループに属している。

休み時間のたびに集まって交わすたわいないおしゃべりと、絶え間なくわき上がる笑い声が、教室中を明るく照らすようなそんなグループの中にわたしはいる。

はたからみたら、わたしはいつも笑顔で、その果てしないおしゃべりを楽しんでいるように見えるだろう。
でも、どうしても感じる違和感。

たくさんの人に囲まれているのに襲いかかってくる孤独。

身体はここにいるのに、心だけがどこかに行ってしまっているかのような虚無感。

そんなことない、気のせい、考え過ぎ。必死で否定するのに、しょっちゅう頭に浮かんでしまう思い……。


「わたしはここにいるべき人間じゃない」


わかってる、どんなに気づかないようにしても、それが真実。
わたしなんて、とるにたらない存在。

急に消滅しても、誰も気づかない。そんな存在……。
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