ペトラキネシス

第１章・超能力犯罪

　
水中で焼死。
瞬間冷凍死。
内側から破裂した死体…

通常では不可能な犯罪が、今では日常茶飯事。毎日のようにメディアを賑わせている。


［超能力犯罪］


遺伝子操作技術の発達は、人間の眠っていた能力の開花…今まで使用されていなかった脳の約７０％の活動を、蘇らせることに成功した。

高能力者［ミュータント］の
誕生である。

それはスポーツ界や経済界の発展に大きく貢献。だが同時に自らの突発的な能力アピールのためか、恐ろしい犯罪者を生み出す結果ともなった。

ミュータントは、基本的には能力を隠して生活している。普通の人間と見分けがつかないのだ。現状では警察も役に立たない。

では誰が超能力犯罪を解決しているのか？

やはりミュータント能力者の力で、である。［毒には毒をもって制す］だ。

俺の名は［知立要
（ちりゅう　かなめ）］。
超能力犯罪を追う、準ミュータントだ。