聖花学園~花よ咲き誇れ~
第一章 四月は終わりが衝撃的!
 聖花学園に入学してもう少しで一ヶ月。

 親しい友達はまだ出来ないけど、クラスにもなじんでそれなりに楽しい学園生活を送っている。



 わたしは今日もいつものように徒歩で登校していた。
 門を抜けて少し歩いた頃、後ろの方でざわめきが起こる。

 振り向くと、丁度フラワー達が校門の辺りを歩いているのが見えた。
 フラワーは全員寮で暮らしているため、皆一緒に登校してくる。


 フラワー勢ぞろいを見たいが為に、無理をしてこの時間に登校してくる生徒もいるみたいだった。


 遠巻きに彼女達を見ている生徒から感嘆の声が聞こえてくる。


「フラワー様方、今日もお美しいわねぇ」
「あら? オンシジュウム様はまだ眠そうだわ。可愛らしい」


 わたしはその言葉にオンシジュウムこと、三年生の瀬名 優姫(セナ ユウキ)を見た。


 オンシジュウムは黄色い蝶のような花。
 花言葉は『蕾のままでいて』『清楚』『可憐』。

 愛らしいカワイイ系の優姫先輩にはピッタリだ。


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