オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
プロローグ~独り身で何が悪い!?
1
いつもと同じ、朝だった。
「おはよう、お母さん」
あたしが部屋に入ると、お母さんはもう起き出してにこにこと邪気のない笑顔で、窓からのぞく景色を見上げていた。
「おはよう。今日はいい天気だねぇ。カナちゃんがきっと遊びのお迎えに来るだろうね」
「なら早く支度しなくっちゃ。今日着てく服を選ばなきゃね」
あたしがそういうと、お母さんは慌ててスリッパも履かずに立ち上がったけど。
きっと、忘れてた。自分の足が……
体重を支えきれなかった足は崩れ落ちたけど、あたしは直ぐにお母さんを支えた。
「あら、いけないわ。きっと昨夜見た怖い夢のせいね。こんなことじゃカナちゃんに笑われちゃう」
「大丈夫、カナちゃんも分かってるから。さ、顔を洗ってから朝ごはんを食べなきゃ」
あたしはいつものように、朝の身支度の介助をしたけど。お母さんはそれが当たり前みたいに思ってるのか、いつもお礼なんていわない。
でも、それは別にどうでもいい。
お母さんがこうしてあたしが居て当たり前と感じてくれるなら。
「おはよう、お母さん」
あたしが部屋に入ると、お母さんはもう起き出してにこにこと邪気のない笑顔で、窓からのぞく景色を見上げていた。
「おはよう。今日はいい天気だねぇ。カナちゃんがきっと遊びのお迎えに来るだろうね」
「なら早く支度しなくっちゃ。今日着てく服を選ばなきゃね」
あたしがそういうと、お母さんは慌ててスリッパも履かずに立ち上がったけど。
きっと、忘れてた。自分の足が……
体重を支えきれなかった足は崩れ落ちたけど、あたしは直ぐにお母さんを支えた。
「あら、いけないわ。きっと昨夜見た怖い夢のせいね。こんなことじゃカナちゃんに笑われちゃう」
「大丈夫、カナちゃんも分かってるから。さ、顔を洗ってから朝ごはんを食べなきゃ」
あたしはいつものように、朝の身支度の介助をしたけど。お母さんはそれが当たり前みたいに思ってるのか、いつもお礼なんていわない。
でも、それは別にどうでもいい。
お母さんがこうしてあたしが居て当たり前と感じてくれるなら。
< 1 / 1,000 >