君はガラスの靴を置いていく
TIME OF REPEATEDLY 17歳






俺はこの夏、17歳になった。



『ねぇ、洋平。彼女と別れたんでしょ?また1ヶ月しか続かなかったね』



昼休み、どこで噂を聞いたのか同じクラスの女子が言ってきた。


確かに俺は昨日他校の女と別れたばかり。原因は特にないけどなんとなく飽きたから振った。

付き合った理由もなんとなく話が合ったから。


俺はいつもなんとなく誰かと付き合い、なんとなく別れる。

だからいつも1ヶ月しか続かない。



『いーんだよ。またこいつすぐに彼女出来るし』



男友達の丸山、通称“まる”がそう言うとみんな妙に納得していた。


俺がこうゆう奴だって事は割りと知れ渡っている。好きだって告白してきた女の子がタイプだったら付き合うし、飽きたらすぐ別れる。


有難い事にけっこうモテるから女には不自由しない




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