狼クン達のオリの中【完】
アイドル3兄弟


「君さ・・・。
オレの言うこと聞けないわけ?」


連れてこられた部屋の中。


しりもちをついて後ずさりするあたしを見下ろす、綾瀬涼。


制服のネクタイを引っ張って緩め、意地悪そうに冷たく微笑む。


「君に拒否権はないと思うけど?
貧乏ちゃん?」


あたしの痛いところをつき、眼鏡をはずす。


げ!
かっこよすぎる。


学校でははずしたことのない眼鏡。


学園で、生・綾瀬涼を見たのは、あたしだけ?


よだれが出そうなのをグットこらえ、このチャンスにじっくり観察する。

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