シャーペンと君とあたし
*出逢いはシャーペン



──…

─…




窓ガラスの向こう側では


朗らかな日の光に抱かれて
桜がヒラヒラと踊る




射し込んできた光が、新鮮な空気で満ち溢れているこの教室を照らし、



より、輝く












─…新学期





「…あ。シャーペン忘れた、最悪」




あたしの右側


つまり、隣の席からポツリと呟くように聞こえてきたその声に、思わず顔をむけた



< 1 / 309 >

この作品をシェア

pagetop