先生との恋☆Second・Story☆完結☆
プロローグ



――手術は絶対にしない!
  傷が出来るのは嫌!――


これは、あたしの病気――……


心臓病が見つかった時から、少し前まで何かあるたびに言っていたあたしの決意。


それまで普通の生活を送っていたあたしがいきなり苦しくなって倒れて、

運ばれた先の病院で病気が見つかって。


主治医となった先生に詳しい話を聞いた時からずっと、これだけは嫌だと言い張ってきた。


水着だって着たいし、若いうちくらいしか可愛い服も着れない。



それには、傷は邪魔だから。



――傷が出来ても、出来るようになる事は増えるよ?――


これは、そんなあたしに手術を受けさせようと、説得する為に高橋が言っていた言葉。


出来るようになることが増えるわけない。むしろ、命が助かる代わりにできなくなることの方があたしにとっては大きかった。


これから先の楽しみが奪われてしまう。

今だって我慢していることがたくさんあるのに
これからもできないことがたくさんの中で生活していかないといけない。


そんなことが耐えられなくて拒否し続けるあたしのことなんか



もうほっといてって思っていたのに。



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