ティータイム
ひだまりの中で

「ふぁ…」

心地よい光に欠伸がもれる
少し伸びて深呼吸をすると
紅茶の香りが鼻をくすぐった

「幸斗、お庭でお茶しよ」

幼なじみの栞が自分の家の窓からティーポット片手に顔を出してきた。

「んー、いいよ」

立ち上がり栞の側に行くと今度は甘い香りが鼻をくすぐった。

「いい香りがするね」
「えぇ、お菓子を作ったの。」

ニッコリ笑ってお菓子を取りにキッチンへ消えてゆく。

「手伝うよ。」

そう声を掛け、僕もキッチンへ入り二人分のティーカップやスプーン等を用意する。

「ありがとう。」

お礼を述べた彼女の手には甘い香りの正体のお菓子。

『さて…』

(お茶会だね!!)
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