運命に導かれて
第1章

今日も眠気と戦いながら一応真面目に授業を受けている。


午後は満腹の為眠気も半端じゃない。


しかも古典の授業なんてどうぞ寝て下さいと言わんばかりだ。


現にクラスの半分近い人数が夢の中だ。


勉強は嫌いではないが


羽衣はまだ進路を決めかねていて


高校2年生の折り返し地点にきて少し焦りを感じ始めていた。


父は総合病院の医師。


親としても医師としても尊敬してはいるが


自分が医師になりたいなどと思ったことはないし


そんな頭も生憎持ち合わせていない。








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