俺にしとけば良かったのに。
彼氏がいるのに元カレと.......
絶対怒ると思ったのに、来るはずがないと思ったのに、哲也は迎えに来てくれた。

怖い顔で、泣き腫らした私の目を見て、黙ってヘルメットを差し出した。


「ごめん。」

「乗れよ。どこ行く?」

「.....哲也の家。」

「.....わかった。」



今の彼氏は優しい。

哲也にはない、女の子が喜ぶ気配りや、甘い言葉をたくさんくれる。

お姫様みたいに扱ってくれる。

だから哲也と別れて付き合い始めたのに.....
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