【完】お嬢様と執事
お嬢様と執事
俺の人生は、沙羅様を中心で動く。



大袈裟な話し沙羅様が、地獄へ行くというのなら、俺も行かなければならない。



俺は沙羅様の執事なのだから...



コンコン───…



この大きな扉を叩く事で、俺の1日は始まる。



「はい」



鈴のような声が、愛おしい...



俺だけのものにしたい...



それは、叶わぬ事



ガチャ───



「失礼いたします」



まだ、着替えが万全ではない沙羅様



大まかな事は出来ているのに、ネックレス、ピアス、指輪まで事細かなところまでこだわる。



でも、高校生の沙羅様がオシャレに敏感なことは変な事ではない。



年頃の女には当たり前のことだ。



俺も高校生だから、多少のことは気にする。


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