悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
第1章

6月の転校生



それは、6月中旬のジメジメとした梅雨の時期だった。


毎日毎日曇りか雨で、パッとしない天気。


別に雨が嫌いってわけではないけれど、こうも天気の悪い日が続くと、気分も憂鬱になる。


それでなくても、昨日見た変な夢のせいで妙な気分だと言うのに……。


でも……。

どんな夢だったのか、思い出せないの……。


全く、ぼんやりとも浮かばない。


たくさん寝たはずなのに、どうも体が重くて心に何かが引っ掛かってる。


何だろう……。


この、心に何かが突っかかる感じ。


罪悪感?

違う……。


嫉妬?

それも違う……。




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