三つの月の姫君
シークレット・ラヴ

―シークレット・ラヴ―


「僕がなんとかしなきゃ、未来が変わってしまう……それを教えてくれたひとがいました。それが、愛だと……言ってくれた」


(やばい。きまっちまった。やつめ、今度はどいつにそそのかされた?)
 うっとりしている青年に、ミスター謝る。


「ミスター。気がつかれましたか? 愛について、彼女は愛そのものなんです」


 うんうん、と頷くミスター。


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