“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
“おさななじみ”
お昼休みの学校の廊下から。


女子達の異常なほどの悲鳴と歓声が聞こえてきて。


教室の窓際に立ってしゃべっていたあたしと綾香は、同時に顔を見合わせた。


「また来た?」


綾香があきれたようにそう言って。


「うん。
来たみたい・・・だね」


あたしは胸のトキメキを綾香に気づかれないように、
嬉しさを押し殺しながら、
教室の後ろのドアに注目した。
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