婚約者代理!?
8.彼は別世界の人




夢輝が居なくなって、1週間が過ぎた。




居なくなった次の日は、女子からの質問詰めで、大変だった。



なんで、あたしなの?


一緒に住んでた事は、誰も知らないはずなのに…


そしたら、理江が


「いつも隣に居たもんね?
辛いでしょ?」




あぁ、そっか…



なるほどね。




そうだね、言われてみれば…


いつも一緒に居たなぁ…



うざいくらい。……ぷっ!








「ん?何笑ってんの?」

「へ?」




パッと横を向くと、そこには…




そうだった…



今度は―…




「あ、あぁ〜……」

「??」

「健太はバカだなぁ〜って、思ってたの!」

「はっ!!??なんで急に!?」

「なんとなく〜」




なんだよそれ…って、ちょっと飽きれられちゃったよ…



苦し紛れの、誤魔化しはよくないなぁ…


ごめんね、健太。






そう、今のあたしの隣には…





―――――健太が居る。







だから…




夢輝の事を考えるのは、もう止めよう…



寂しいなんて気持ちは、もう捨てよう…








考えたって…


意味なんて、ないんだからさ…







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