ナンパ男との恋 1巻
第六章 雲行き

GWも終わり
今日から学校の始まり。

未だ 輝樹からの連絡は

・・・・ない。

「春菜?どうしたの?」

「ん?何でもないよ。
旅行楽しかった?」

「うん、すっごく!
はい、これお土産。
彼氏さんと使ってね。」

袋を開けてみると
ペアストラップが出てきた。

2つのストラップの形を合わせて
1つの形ができる仕組みだ。

「すご~い、ペアストラップって
初めて見たかも。
うれしい、ありがとう。」

「まだ続いてるんでしょ?
今回は続くかなって思って
これにしてみたんだ~」

「・・・一応続いてる
と思うんだけど・・・
あ!美香 好きな人の事
私に隠してたでしょ~?」

そうだ、美香に会ったら
白状させないといけないって
思ってたんだった。

「え!?なに?」

「いとこくんから聞いたよ?
私に隠し事なんて
100年早いよ?ふふふ」

「けんちゃんってば・・
口軽いんだから・・・・
ん?けんちゃんに会ったの?」

「あ、うん。まぁ・・・
そんな事よりも
好きな人の事聞かせてよ?」

「好きな人っていうか・・・
ただ 兄的存在だからね~」

「好きなんでしょ?」

「んー・・・たぶん。
分かんない・・・
この気持ちが自分の中で
はっきりしたら
告白しようかなって・・・」

「そっかぁ・・・・
気持ちが はっきりしたら
教えてよ?
もう隠し事はなしだからね?」

「分かってるよー。
今度 会わせるからね」

美香は美香で
いろんな思いが錯綜してるんだ。

ほんと・・・

恋愛は難しい・・・



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