reYの出産記録
いよいよ出産


バタバタと助産師さんが走り出し、私は分娩室へ。


誰かわからんけど、誰かが私を抱えるようにして連れて行ってくれた。



陣痛室を出る時に私は、他の皆さんに謝罪…



「うるさくて…すいませんでした。はぁ、はぁ… 変な声ばっかり出して、ごめんなさい」



それを聞いて、助産師さん達が笑ってたっけ。




相当変な声をいっぱい出してたもんな。


一緒くらいの痛みの人ならいいけど、私よりも全然痛くない妊婦さんだらけやったから、

絶対に笑われたと思う。



それに、余計な恐怖を与えてしまったやろうなぁ。




分娩室についてからも、まだ足を上げる体勢にはならない。


しばらく痛みに耐え続ける。



MAXの痛みやと思う。


もう、いきみたくて仕方がない。


でも、まだいきんだらあかんって言われる。


それがつらくてつらくて。




だって、ほんまにお尻から何か出てくるーーーって感じやねん。



途中で、旦那がリンゴジュースとかくれようとしたけど

全然そんなん無理で、冷たく押し返したかもしれん。



でも、ずっとそばにいてくれて


テニスボール押しつけてくれて


感謝してる。




途中、ずっと目を閉じてたから


誰が誰かわからんけど、ほんまにみんなにありがとうって思った。




だから声に出してみる。



「ありがとう。ほんまありがとう」



何のこっちゃらって感じで、また笑われる。



いよいよ足あげてOKになる。



いろんな器具は運び込まれて、私もちょっとドキドキしてくる。


< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop